FIT太陽光発電所の管理_03【個人所有発電所の保守】

太陽光

これから個人で低圧の発電所を所有する予定なのですが、どのように管理していくのが良いのでしょうか?

 

この仕事をしていると、こういった質問の電話が入ることがあります。

①FITの単価

結局のところ、保守に費用をかけて発電量を高く維持させても、その保守にかかる費用が高いと、せっかく費用をかけて高い発電率を維持させて得た売電収入から差し引かれてしまうことになります。外部に管理を委託するのであれば、FIT単価でいうと18円が下限になるとかと思います

18円を下回るFIT単価の低圧発電所であれば、保守管理は外部に委託するのは得策ではない。

※ただし、高圧であれば、発電量が圧倒的に多いので、これ以下であっても外部に保守を委託するのはありです。

 

②監視システムの導入

発電量に異常がない限りは、発電所は放置で良いと思います。もちろん、手間をかけて保守をするのが最適ではありますが、なかなかそうは時間が取れないものです。そこで提案したいのは監視システムの導入です。発電所の異常は必ず発電量に出てきます。そのため、現地に行かずとも発電量の異常が分かる遠隔監視システムは必須と考えます。仮にいまの発電所に遠隔監視システムがないのであれば設置することをお勧めします。

実はある高圧発電所を所有している法人が、建設当時、監視システムは要らないと、初期投資の費用を抑えるために、そういった選択をしたのですが、その後、落雷により発電所が止まっていたことに約1か月間気が付かず、相当量の発電機会を喪失していたということがありました。もし、初めから遠隔監視システムを設置していれば、対応までの短期間の停止で被害を抑えられ、損失額を縮小できたはずです。

設備投資として費用がかかるため嫌がる発電事業者がもいますが、私個人としては、遠隔監視システムは設置しておいた方が良いと考えます。

 

③草刈は必須

太陽光発電所は本当に影の影響を大きく受けます。パネルの一部に草がかかっているだけでも、発電量がグンと下がります。特に春と夏には草刈りをすることをお勧めします。

4月、5月は発電効率が高いので、3月下旬か4月上旬に草刈作業するのが効果的です。

 

【保守費用を抑えるには】

仮にFIT単価が18円以上であったとしても、保守にかかる費用は抑えたいものです。私が問い合わせの時に応えている回答としては

・遠隔監視システムを導入する(先に記載しましたので割愛)

・草刈を発電所の近所の方にお願いする

草刈が重要なのは先述のとおりですが、人が動く分、費用がかさんでしまうものです。そこで当社がしている回答としては「発電所のご近所の方にアルバイトで草刈りをしてもらう」です。FIT発電所の多くは農村部に立地しています。そのため発電所の近所の方は農家の方である確率が高いです。農家の方は自分の田畑の雑草対応のため草刈の機材を所有しているので、その機材でアルバイトをしてもらうものです。もちろん不当に下げずとも、一般の管理会社へ委託する金額よりはるかにリーズナブルですし、お願いされた農家の方も、投資の要らない小遣い稼ぎになります。

草刈り作業での電線の切断に注意

農家の方は草刈のプロですが、何もないところの草を刈るという前提が付きます。太陽光発電所ケーブルは防護管で保護されているものの、草刈り機に切られてはひとたまりもありません。当社に依頼が来る補修対応の多くは、この草刈りによる断線対応です。

こういった事象が発生することから、お客さまへの助言としては「発電所が完成したらケーブル位置に旗を立てて、そこにケーブルがあることを誰でも分かるような状態にして下さい。」と伝えております。そうしておくことで仮に草が生えても、その下にケーブルがあることが分かるため誤切断の可能性はうんと下がります。

どの程度、作業したのかが分からない

管理会社にお願いすれば当然、作業報告書的な、作業結果が分かるものが作成されますが、地元の方にお願いすれば、作業結果が分からないというところです。LINEで画像を送っていただけるのであれば、それでも良いかと思いますが、結果が分かり難いというマイナス点があります。

コストを抑えれたければ、管理のレベルは妥協しなければならない点もあることは事実です。総合的に判断するのであれば、私個人としては、草刈りは自分でして、電気的な保守メンテナンスは年に1回として、専門的なところは管理会社に任せるのが効率的かと思います。

 

 

 

40代で電力会社から京都にある太陽光発電を設置する会社へ転職。太陽光発電営業のリアルな現場、中小企業の面白さ、大変さをお伝えしていきます。太陽光のみならず初めて住む京都の生活、転職の感想、仕事をするうえでの心がけなど、雑記ブログになるかな。

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コメント

  1. ガンガン より:

    発電設備について安易なメンテのDIY推奨はやめてください。
    投資商品ではなく、事業なのですから、管理の判断に、買取単価などは一切関係ありません。

    自分で管理できるか?否か
    各作業を自分で行えるか否か?
    自分のみで適正な管理ができるか否か?が
    外部委託の判断基準になるべきです。

    インフラ設備なのですから適正な管理されていない発電所が増えて事故が多発すれば
    他の適正な管理にコストを負担している方に迷惑になります。

    貴方は自家消費ソーラーについてもDIY点検を推奨しているのですか?

    • 京都見習い より:

      ご意見ありがとうございます。

      電気的な保守は専門家に任せるべきと思います。
      ただ自分でできる草刈といったものは自分でされている方も多くいらっしゃいますし、
      草刈は注意ポイントはありますが、電気の専門家でなくても対応ができると思います。

      実際に低圧発電所の場合、メンテンナンス費用を計算すると売電収入が減ってしまうのも事実です。
      法人はOKとなる場合が多いですが、正直、低圧の個人の方は、じゃあ遠慮するわといった意見が多いです。
      やはりFIt価格が低いお客さまだと売電が大幅に減ると考えられる方も多く買い取り単価はある程度重要と思います。

      自家消費においてそう読める表現がありましたらお詫びします。

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